全米広告審査委員会、YouTube TVサービスが「ケーブルより600ドル安い」という主張の中止をグーグルに勧告

ニューヨーク - 2023年10月11 日- BBB National Programsの上訴広告機関であるNational Advertising Review Board (NARB)のパネルは、Google, LLCに対し、同社のYouTube TVサービスが "ケーブルより600ドル安い "という主張を中止するよう勧告した。

問題となった広告は、チャーター・コミュニケーションズ社（Charter Communications, Inc.）が、全米広告部門（NAD）のファストトラックSWIFTチャレンジ（単発の広告案件のために設計された迅速なプロセス）で異議を申し立てたものであった。このクレームは、グーグルのYouTube TVサービスの2つのコマーシャルに登場した。NADの決定（Case No.7233）を受け、グーグルはNADの異議申立広告の中止勧告を不服として控訴した。

争点となった「ケーブルより600ドル安い」というクレームには、比較の根拠として「同等の単体ケーブル」を特定する開示が添付されていた。この謳い文句の基礎となる価格計算には、"スタンドアロン・ケーブル "サービスの1世帯あたりセットトップボックス2台分のコストが含まれていた。

NARBパネルは、このコマーシャル開示は明確で目立たないと判断した。

さらに、NARBパネルは、NADの意見に同意し、異議申立の謳い文句の少なくとも一つの合理的な解釈は、YouTube TVは、従来ケーブル・サービスに関連する会社が提供する同等のサービスよりも600ドル安いというものであると結論づけた。しかし、この比較は、異議申立の主張とは一致しない：

• 多くの世帯は、ケーブルボックスをレンタルすることなく、基本的なSpectrumサービスに加入することができるため、グーグルは、その価格比較において、セットトップボックス2台分のコストを正当化することができなかった。
  
• ある市場においては、ケーブル事業者は地域スポーツネットワーク（RSN）を提供しているが、YouTubeは提供していないため、GoogleはSpectrumのSports Viewオプションのコストを価格比較に加える正当な理由がなかった。
  
  

以上の理由から、NARBパネルは、GoogleのYouTube TVサービスが "ケーブルより600ドル安い "という主張を中止するよう求めるNADの勧告を採択した。

グーグルは、「問題のCMを見た人が "ケーブル "を従来のケーブルテレビ以外の意味に理解するというNARBの判断には同意できない」としながらも、「問題となった広告の主張を修正または中止するつもりである」と述べた。グーグルはさらに、後日、"最新の情報に基づいて主張を再考する可能性がある "と述べた。

BBB National Programsの全判決の要約は、判例ライブラリーでご覧いただけます。NAD、NARB、CARUの判決全文については、オンラインアーカイブをご購読ください。

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全米広告審査会（NARB）について：National Advertising Review Board (NARB) は、BBB National Programsの広告自主規制プログラムの上訴機関です。NARBのパネルメンバーには、全米の広告業界、広告代理店、学識経験者や元公共部門メンバーなど、85名の著名なボランティア専門家が名を連ねています。NARBは、NAD、CARU、DSSRCの案件において、信頼とコンプライアンスを生み出すための独立した業界ピアレビューのレイヤーとして機能しています。